スマホでスマートニュース(SmartNews)を読んでいると、時々「意外と間違えて使っている言葉」というような類の記事が出てくることがあります。また、バラバラ四字熟語クイズや、言葉の語源に関する記事等には以前から関心を持って読んでいました。この年になってもまだ知らないことが多く、「へ~、へ~、へ~、へ~っ🔘🎵」と感心することが多々あります。若い頃にもっと勉強していたら「こんなこと知ってるよ」と一笑できるのですが、今更ながら無知な自分を恥じ入る次第です。
そこで、60の手習いならぬ「70の手習い」として、ボケ封じの脳トレを兼ねて(>_<)、改めて日本語について少しだけ学んでいこうと思います。
ネットで検索すると限りなく出てきますが、信頼できそうなサイトを探したところ「PHPオンライン衆知」(株式会社PHP研究所により運営されるWEB媒体)というページがありました。
また、「社会人の教科書」 というサイトも見つかりました。
社会人の教科書 - ビジネスに役立つノウハウが集まるメディア
これらを参考にしながら「70の手習い」を気ままに進めていこうと思います。
ということで、これらのサイトを見ながらの手習いとして日本語の再認識をするため・・・のつもりで投稿します。知識の切り売りのような形になりますが、ご容赦下さい<m(__)m>
では、今回は手始めに「言い間違い、書き間違いしやすい日本語」のページから読んでいき、その中100ほどの中から気に留めたものを抜粋して紹介したいと思います。
① ×濡れ手で泡 ⇒ ◯濡れ手で粟
「粟」はイネ科の穀物。濡れた手で粟をつかもうとすると、たくさんの粟の粒がついてくることから、苦労せずに利益を得ることを意味します。よく考えれば「泡」では意味が通らず変ですよね。
② ×舌の先の乾かぬうちに ⇒ ◯舌の根の乾かぬうちに
前に言ったことを忘れもしないうちに違うことを言うのは、「舌の根の乾かぬうちに」です。「舌の先」ではありません。先だけが乾いても中や根元は湿ったままですね。ついつい間違えそうです。
③ ×取り付く暇がない ⇒ ◯取り付く島がない
「取り付く島がない」は、船で海へ出たが立ち寄る島もなくどうしたらいいのか分からなくなることから転じて、「途方に暮れる」を意味します。単純に「島」と「暇」の誤りだと思われます。
④ ×眉をしかめる ⇒ ◯顔をしかめる
「しかめる」は、顔や額のしわを寄せて、不満、不機嫌を表す表情を作ることです。
「しかめる」を漢字で書くとかなりややこしい感じです。
眉は「しかめる」ものではありません。嫌悪感などの感情を表す「眉をひそめる」と混同した誤りか? 「しかめっ面」って言葉もありますが、「しかめ眉」という言い方はないですね。イラストでは、眉が変形していますが、これはどうなのかな?
⑤ ×飛ぶ鳥跡を濁さず ⇒ ◯立つ鳥跡を濁さず
「立つ鳥跡を濁さず」は、立ち去る者は、後が見苦しくないように後始末をしてから去るべきである、という戒めとして使われる言葉です。「飛ぶ鳥を落とす勢い」との混同か?
⑥ ×足元をすくう ⇒ ◯足をすくう
「足をすくう」は、卑劣なやり方で相手を失敗させるという意味です。足でなく、その付近(足元)をすくっても、足が動かないかも・・・ですね。
⑦ ×思いもつかない ⇒ ◯思いもよらない
「思いもよらない」は「思いも寄らない」と書き、想定外、想像を超える、という意味です。「思いもつかない」は、「思いつかない」の誤りか?
⑧ ×過半数を超える ⇒ ◯半数を超える
「過半数」自体、「半数を超える」という意味になるので「過半数を超える」はだと「超える」が重複するので誤りです。この類の間違いは結構あるそうですよ。
例えば、「あらかじめ予約する(予約する)」「犯罪を犯す(⇒罪を犯す)」「被害を被る(被害を受ける、損害を被る)」「後で後悔する(⇒後悔する、後で悔やむ)」「車に乗車する(⇒乗車する、車に乗る)」「はっきりと明言する(⇒名言する。はっきりと言う)」などなど。これらも少し気を付ければ間違うことは防げますが、ついつい使って今いがちですね。また、いつか調べてみようかな??
⑨ ×愛想を振りまく ⇒ ◯愛嬌を振りまく
「愛想」と「愛嬌」、似ているので間違いやすいです。辞書で調べると・・・
愛想は「あいそ」で、人に対する応対の仕方、好感をもたれる言葉遣い・表情・態度など。愛嬌は、好ましさを感じさせたり、笑いを誘うような言動や表情。
不審に思うことを表現するのに「首をかしげる(傾しげる)」と使いますが、「頭をかしげる」とは言いません。「首をひねる」「頭をひねる」はどちらも「考え込む」という意味で使うので、それと同じように「首をかしげる」の意味で「頭をかしげる」と使ってしまった誤用でしょう。いずれにしても、ややこしくて難しいですね。
まだまだありますが、今回(その1)はこれぐらいで・・・