shin爺のぽかぽか日記

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広島「平和記念式典」、長崎「平和祈念式典」に思う(;_:)

私が生まれたのは1950年。終戦の5年後に生まれました。(今年、8月16日で72歳になります)

そして今年は終戦77年。広島・長崎に原爆が投下されて77年経過したのです。

8月6日に広島で「平和記念式典」、8月9日には長崎で「平和祈念式典」が行われました。この言葉の違い、ちょっと気になってネットで調べてみましたが・・・

「平和記念式典」は戦争のことを「記念」して平和を祈る式典、「平和祈念式典」は戦争のことを記憶に残して平和を「祈念」する式典という意味のようです。どちらも戦争のことを「記念」して平和を「祈念」するという気持ちは同じですね。

今年1月に、アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国の核保有5カ国首脳が「核戦争に勝者はいない。決して戦ってはならない」という共同声明を世界に発信しましたところが、その翌月2月にはロシアがウクライナに侵攻核兵器による威嚇を行い、世界に戦慄を走らせたのです。

この出来事は、核兵器の使用が“杞憂”ではなく“今ここにある危機”であることを世界に示した、と多くの識者が言っています(長崎市長も祈念式典で同様のことを言及しています)。世界に核兵器がある限り、人間の誤った判断や、機械の誤作動、テロ行為などによって核兵器が使われてしまうリスクに、私たち人類は常に直面しているという現実を突き付けたのです。

核兵器によって国を守ろうという考え方の下で、核兵器に依存する国が増え、世界はますます危険になっています。持っていても使われることはないだろうというのは、幻想であり期待に過ぎないのです。

そしてウクライナ侵攻後すでに半年。戦争は長期化するばかりで、出口が未だに見えません。ウクライナを軍事的に支援をするNATO諸国。軍事的に中立を保ってきたフィンランドと、軍事的非同盟を貫いてきたスウェーデンロシアの脅威により、これまで一貫して中立の立場を採ってきたこの北欧の2国の態度を一変させたのです。核を保有する国々が所属するNATO北大西洋条約機構入りを要請したのです。これにより、ますますロシアや中国に敵対する勢力が拡大することになるのです。

一方ロシアも軍事同盟を結んでいるのです。CSTO=集団安全保障条約機構です。ロシアが主導する軍事同盟で、ロシアをはじめベラルーシ中央アジアカザフスタンなど旧ソビエトの6か国で構成されています。これに中国がどのように関わりを持ってくるか、恐ろしさを感じざるを得ません。

今や世界情勢は、ロシアのみならず中国の脅威によりヨーロッパ・東アジアを含んで混とんとしてきました。万が一中国が台湾進攻すれば日本も一気に飲み込まれてしまうでしょう。今や多くの評論家が「万が一・・・ではなく、戦略的関係の不安定さにより、いつ偶発的あるいは恣意的に戦時になるかもしれない」と言い始めているのです。新たな冷戦(このレベルで終わればいいのですが)の始まりのような予感がします。

このような情勢の中、広島・長崎では原爆の日に「平和記(祈)念式典」が行われました。過ちは繰り返さない――。この誓いが破られる現実味が深まった被爆77年の夏。

松井一実市長は平和宣言で、核抑止力を支持する考えが勢いを増していると指摘し「一刻も早く全ての核のボタンを無用のものにしなくてはならない」と核兵器廃絶を訴えました。また、田上富久市長は平和宣言で「核兵器使用は今ここにある危機だ」と強調し、「核兵器をなくすことが、地球と人類の未来を守るための唯一の現実的な道だ」と訴えました。このように広島・長崎の市長はいずれも、毎年口をそろえて核の廃絶を訴えています。今年は、ロシアのウクライナ侵攻があり、一層核廃絶の必要性が求められています。にも拘わらず、NPT(核兵器拡散防止条約)と核兵器禁止条約の間では齟齬があり、平行線のように一向に核軍縮の進展が見られないままです。核兵器禁止条約を批准した国々には、核保有国が含まれていないのです。

一旦核兵器が使用されれば、遅かれ早かれ世界の終わりを迎えるに間違いありません。

だからこそ、世界の人々は「核兵器禁止条約」への批准を呼び掛けているのです。しかし、核保有国がそう簡単に核を手放すはずもありません。解決方法が見つからず行き詰ったままで、このままこの世の終わりを迎えることになるのでしょうか。

何としても、私達の子供・孫・さらにそれに続く子々孫々まで安寧の世界を引き継ぎたいものです。でも、誰かやるの???????

私? あなた? どうやって???? 

(今回の投稿では、ネット上の画像を多く使用させて頂きました。m(_ _)m)